赤と青のコランダム

再びその日が来ることを待っている。

赤と青のコランダム1

ソレは力のある者達の祭事に使われたモノであった。

生命力溢れる赤の者が力を回し
清流のような魔力の青の者がそれを奏でる。

二つは合わさり、
音を奏でた

音は遠くまで響き渡り

彼らは神々により豊穣の約束を賜る

二つを一つにする
私は祭事の器。

赤と青のコランダム2

幾度も行われてきた祭事も、
やがて廃れていった

私の元に来るのは、どちらか一方であった。

赤と青のコランダム3

どうやら、
祭事は変化していったようで、

どちらがより強いか

という競い事になっていったようで

私は空っぽの映し身になりはてた。

赤と青のコランダム4

一つの集団だった者達が、
どちらがより強いか?
ということで分裂し、
長い時間を掛けて二つの集団になっていったらしい。

どちらがより強いか?

という、分裂の最初の疑問も

どちらの集団が優秀であるか?

という疑問に移行していき
そのうちに

負けたくない

というものに変化していったようだ。

赤と青のコランダム5

くだらない。

そのくだらなさで、
約束された豊穣は失われ、
民は疲弊し
その鬱憤をお互いの集団にぶつけている。

なにをやっているのだ

問いかけたとしても、
この様子だと、もはや原因を知るものはいない

脈々と続く、怨嗟の記憶を植え付けているだけ。

怨恨は増えに増え、

とうとう赤と青の集団はなくなった。

赤と青のコランダム6

歌はもう響かないのか

もう誰も来なくなった神殿の奥で、

私は懐かしい歌を思い出しながら、眠りについている。

ギイ…

細く扉が開いた。

赤と青のコランダム7

小さな手が、私を捕まえた

ああ、もう、勝手に取っちゃ駄目だよぅ

もう一つの手が私に触れる。

懐かしい感覚

ああ、
彼らは、全部ぜんぶ無くなったわけじゃなかったのだ。

回り始める
赤と青の力

満ちてゆく音が空気を震わせた


赤と青のコランダム

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